檜原村は東京都の西部に位置し、ここが東京かと思うような自然豊かな村であります。周囲を山々に囲まれている檜原村は、大半が秩父多摩甲斐国立公園に指定され「東京の奥座敷」「都民の憩いの場」として豊かな自然が残り、四季折々の魅力的な自然風景が楽しめる所です。

　厳冬期でなければご覧になれない村内の観光スポットをいくつか、ご紹介いたします。多摩川の支流の中でも最大といわれている秋川は、檜原村に入ると間もなく本流と北秋川に分かれます。どちらの川も、四季折々に表情を変える景色は見応えがあります。

　また、檜原村の河川には50を超える滝があり、その周囲はマイナスイオンを豊富に含んだ空気に包まれています。中でも払沢の滝は「日本の滝百選」にも選ばれている、村で一番有名な滝です。

　春は、滝へ向かう道のさわやかな木々の新緑。夏は「払沢の滝ふるさと夏まつり」で実施される幻想的なライトアップ。秋は、色鮮やかな紅葉。冬は、美しく凍り付く滝。今年も最大結氷（滝が最も凍る状態）の初日を当てる「払沢の滝氷瀑クイズ」が行われています。払沢の滝につづく遊歩道は、改修工事のため令和5年12月28日までは全面通行止めとなっておりますので、檜原村ホームページのライブカメラ（別ウインドウで開く）でお楽しみください。

　三頭大滝は、秋川水系で最も上流部に位置し、高さも35mと最大級の滝です。滝へとつながる遊歩道は、檜原村都民の森の「森林セラピーロード」として整備されており、雪が無ければ車椅子でも行くことができます。この滝は標高の高い所にありますので、毎年全面凍結しております。

  なお、払沢の滝や三頭大滝のように、遊歩道が整備されている滝は一般の観光客でも安全に行くことができますが、そのほかの滝については積雪状況を確認していただき、山歩きのできるハイキングシューズ等の靴が望ましい場所もありますのでご注意ください。

　檜原村の冬の寒さと凍る滝を目指してお出掛けください。お待ちしております。

檜原村長　吉本昂二