2021年12月期あいさつ
[2021年12月3日]
ID:1288
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沢庵や家の掟の塩加減
高浜虚子 句
今年も仕上げの12月となりました。振り返ると、新型コロナウイルス感染症に振り回された一年でした。しかし、このような中でも日常生活の基本をしっかりと守り、檜原村らしさ、そして各々の家庭の個性を守っていくことが大切だと思います。
たくあん漬けは、糠の中に唐辛子を入れる家、塩加減の甘い家等、家ごとに色や香りも違い個性があります。私が子供のころの檜原村では、近所にちょっとお茶飲みに出かけて世間話に花が咲き、気が付けば皿の上のたくあんが無くなっていることもよくありました。
高浜虚子は近所の家を周り、それぞれの家庭の個性を味わっていたのかもしれない。個性的なたくあんを味わい、茶を飲む。そんな楽しいひと時を思い浮かべました。
昨今は、檜原村でもお茶飲みなどの身近な交流は少なくなっていると思いますが、例えば民宿や旅館で、お客さんが到着した時に渋いお茶とたくあんで迎えるなど、私が子供のころの“ご近所のおもてなし”をしたら喜ばれるかもしれません。
さて、今年も檜原村のホームページをご覧いただき、ありがとうございました。年末は檜原村でゆっくりとお湯に浸かり、忙しい年の暮の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。
来る令和4年もよろしくお願い申し上げます。
良い年をお迎えください。

▲家ごとに色や香りも違い個性があります
■■■ みどり せせらぎ かぜの音♪
■■■ 檜原村長 坂本 義次