2021年10月期あいさつ
[2021年10月5日]
ID:1267
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木犀の香を糸口の立ち話
染矢久仁 句
モクセイは庭先にあっても、花が咲かないときは何処にあるのか探さないとわからないくらい地味な花木である。花が咲くと、その香りは強烈で、探さなくてもどこにあるか直ぐにわかる。この、強くそして刺激的な香りは、高い評価を受ける時と、もう少し優しい香りがいいなと、低い評価をされる時があるだろう。モクセイのすごいところは、1年に1度の開花によって存在を示しているところだ。
私たち人間は、1年中目立っている人と、1年中目立たない人がいる。人間一人一人は全て姿形がちがう。心も違う。しかし、たとえ目立たなくても、着実に日常生活を続けている。その中で心も体も、定期的に休んでこそ頑張れるはずだ。
今年は新型コロナウイルスに苦しめられてきましたが、国は9月末で緊急事態宣言を解除しました。もちろん、全てが自由になった訳ではありませんが、活動範囲は広がりました。いよいよ豊かな自然に飛び出し、元気を取り戻す時がきました。
観光客が集中しない山里・檜原村。皆さんの努力とご協力により、感染者は延べ12名で止まっています。東京の陸続きで唯一の村は、感覚を開いて自然を楽しめる、雑音のない静けさが財産です。感染対策はまだ必要ですが、皆さんの静養の場として、ぜひ候補地の一つに加えてください。
静けさと人々の心の温かさが、皆様をお待ちしています。

▲花がないとわかりにくい木です
■■■ みどり せせらぎ かぜの音♪
■■■ 檜原村長 坂本 義次