2019年10月期あいさつ
[2019年10月1日]
ID:882
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山越ゆる いつかひとりの 芒原
水原秋櫻子 句
檜原村には南谷と北谷があり、南北を分かつように横断する浅間尾根があります。歴史を遡ると、この尾根筋は村の炭や薪を馬の背で五日市町へ運び、帰りには生活物資を運ぶ重要な道として使われていました。近年は、払沢の滝入り口と南谷の奥地・数馬を結ぶ手軽なハイキングコースとして、多くのお客様に楽しんでいただいています。
檜原村に萱葺き屋根の家は少なくなりましたが、昔は自治会毎に「かやと」という共有地があり、ここで自治会員総出で芒(ススキ)を集め、交替で萱葺き屋根の修復をしていました。生活と密接したところに芒があった…そんなことを考えていたら、ふと目にした水原秋櫻子の句から、子供の頃、十五夜には芒と女郎花、そしておはぎが供えられていたことを思い出しました。紅葉前10月の散策は、尾根筋の芒を楽しみにお出掛けください。
静けさ・青空・清流、小枝の落ちている静かな山道を散策して、心地よい汗をかく。山を降りて家路につく前に、静かなお湯に浸かり、ジャガイモやヤマメの塩焼きを味わう。
心と体のリフレッシュに、檜原村がお待ちしています。
