2016年9月期あいさつ
[2016年11月4日]
ID:371
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山超ゆる いつか一人の 芒原
秋櫻子 句
昔の家は屋根が芒だった。雨漏りをしないためには一定の年数が経つとはき葺きかえなければならない。
それに芒が大量に必要なために、集落ごとに広い芒が原(通称かやと)を共同で管理していた。
そして良い芒をとるために、新芽が出る前に山焼きをして春を待った。
屋根の葺き替えは順番を決め、共同で作業したのである。現在では村内全域でかやぶき屋根を見るのは珍しくなりました。
昨年江戸中期の建物で、国の重要文化財小林家住宅を修復しましたが、屋根の芒は富士の裾野から運んできました。
それは檜原の山(かやと)は杉・檜などの山に変わり、屋根材の芒が取れないためです。
時代の移り変わりで、芒が原は見られなくなりましたが、檜原村は、まだまだ自然の宝庫です。
静かな山道を散策して、お湯に浸かる。
心と体のリフレッシュに、檜原村へお越しください
